2016年11月24日

vol.30 第23回文学フリマ東京 レポート

売上ダービー、意外な早さで決着

文学フリマ東京、大盛況まことにありがとうございました。
過去最高の出店数だったそうです。寒くて天気が悪い上、平日にはさまれた祝日だったのに、とてもたくさんのお客様にご来場いただきました!

BF201611_01.jpg今回のブースです。
売上ダービー一色となっております。
今回このような遊びを考えたのは、前回5月の文学フリマ東京で、物々交換があまりに盛り上がったからです。あの盛り上がりの後では、ただ本を持ってって売るだけじゃ、なんかもう芸がないんじゃないかと思ってしまった。で、ずっと考えていたんですが、先月くらいに思いついたのが売上ダービーでした。

「一番最初に売り切れる本を予想してもらい、的中者に賞品を出す」というと単純簡単なようですが、実際にやろうとするといろいろ問題もありました。

最も心配だったのが、何やってんのか伝わらず、誰も遊んでくれなかったらどうしようということでした。これがもう、本が売れるかどうかより心配でした(本末転倒)。
とにかくお客さんに遊んでもらうため、できるだけ仕組みが簡単なことが望ましかったのですが、ホラ、当店の本は今までの経験上、そんなにジャンジャン売れたり、すぐ売り切れたりなど致しません。つまり結果が出るまで時間がかかるし、時間かけりゃ〜売り切れるのかというのも怪しいし、何の得もない事に付き合わせるのは気がひけるし、いきおい、どれも売り切れない場合はどうするかとか、複数同着の場合はとか、的中しなくても参加してくれただけでも何かちょっとは差し上げようとか考えて、細かいルールが増えてしまった。遊びってやっぱり一応はルールがないと成立しませんからね。
で、写真右側のボードに、できるだけ簡潔に説明を書いたつもりでしたが、やっぱ字多いよねコレ!

一体どうなるのか、やってみなけりゃわかりませんでしたが、通りすがりに目の合ったお客さんに、「売上ダービーやってます!ちょっと遊んで行きませんか〜?」と必死で声をかけ、優しいお客さん方に遊んでいただくことができました!本当にありがとう!
ルールを口頭で説明しながら、あ〜我ながらクドクドしい、こんなに説明の必要な遊びなんてダメじゃ!舌噛みそうじゃ!と思いましたが、もはや途中でやめるわけにもいかん。作品の説明よりダービーの説明に終始。しかも「ちょっと遊んでいきませんか」って、なんかいかがわしい商売みたいじゃないか。先月の甲州こみち市でも、夜道で声かけて夜鷹みたいだったのに続いて今回も怪しい客引き然としていた当店でした。

どういうわけか『浴室短歌2』だけが順調に売れ続け、なんと14時過ぎに完売!スタートダッシュのまま逃げ切って、終了まで3時間も残してダービーが決着してしまいました。おおぅ。番狂わせ!ぜったいどれも売り切れないと思ってたのに(弱気すぎ)。売り切れて嬉しい一方で、ダービーをどうしていいかわからなくなり途方に暮れる店主(ツメ甘い)。しょうがないので1着決定後は「2着決定戦」としてダービーを続行しました。
さいわい、『多重債務』『服部鳥獣剥製店』も14時以降じわじわ売れて接戦を展開。しかし1着が決定し、自分の作品も売り切れてしまった店主はちょっとフヌケたようになってしまい、早くも真っ白な灰状態になってお客さんへの声かけ率も半分くらいに(ダメすぎ)。結局、1着決定後はダービーは盛り上がらず、ほぼ本を売るだけみたいになってしまいました。

BF201611_02.jpgそしてダービー終了時刻の16:30。
こんな感じに結果を表示して、ここからは賞品の交換タイムとしましたが、やはり文学フリマ終了30前というのでは帰っちゃった人も多いのか、または片付けなどで忙しいのか、「書券」を持って賞品交換に来てくれたのは両隣とお向かいのブースの方だけ!だけ!「書券」は発行枚数も少なかったけど、やっぱコレ吸引力も弱かったな〜、16:30にもう一回来てねというのは、なんかよっぽどいい物くれるとか、よっぽど面白いとかじゃないと、たとえまだ会場にいても「ま、別にもういっか」ってなっちゃうよな〜そうだよな、そんな気してたんだよな!たくさん用意していた賞品、余りまくりです。余ったからってそこら中に配るわけにもいきません、せっかくの遊びが無意味になりますもん。
あ〜遊びを考えるのって難しいですね!

でもでもね、ボードに貼ってあるシール見て!これだけの方々が遊んで下さったんです。私が考えたにしちゃ上出来です。皆様本当にありがとうございました!店主はとても楽しみました!皆さんも一時でも楽しんでくださったと思っていいですよね!
ちなみに用意していた賞品は、コーヒーとビスケットでした。

あ、ダービーの事ばっか書きましたけど、作品がよく売れたのももちろん嬉しかったです。この7月から始めたtwitterを、今回初めて事前告知・宣伝等に活用してみましたが、それで見て興味を持ち、買いに来て下さった方もあったので、よかったです。橘一洋さんの詩集も、決してたくさんではないですが、気に入って買って下さる方があって嬉しいです。出品した甲斐がありました。

次回も多分、こりずになんか考えそうな気がします!
また遊んでくださいね!

posted by ひらたまき at 21:36| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月10日

vol.30 第23回文学フリマ東京

ツアーロゴ01.jpg

一人書店TOUR VOL.30
第23回 文学フリマ東京


2016年11月23日(水・祝)
東京流通センター 第二展示場 ※前回の第一展示場とは同じ敷地内の別棟
(東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分)
11:00〜17:00
入場無料


●交通アクセス情報・会場地図等はこちら
●便利なWEBカタログはこちら
 →平田真紀一人書店の紹介はこちら
●ブース配置図 1階2階
一人書店ブースは2階ウ-65です。(入場時配布物にも案内図があります。)


一人書店売上ダービー開催!


前回の物々交換会に続く、自称文学フリマ名物・平田真紀一人書店遊興企画です!
以下にご紹介する『浴室短歌2』、『服部鳥獣剥製店』、『多重債務』の3作品で、売上ダービーをおこないます。
各10冊でスタートしますので、一番先に売り切れる本を予想してください。
ボード仮.jpg各本のうしろに、こういったボードを用意し、予想シールを貼っていただきます。貼ってくださった方には超粗品を進呈します。
さらに予想を的中させた方には、荷物にならない、超ささやかな賞品をさしあげます。文学フリマってなぜか何も買わなくても荷物が増えますからねえ。あ、賞品は私のポストカードとかそういう詩歌作品関連の物では全くありません。お子様にも喜んでいただける物です。
結果が出る頃まで会場に居られる方で、的中賞品を狙いたい方には、馬券、じゃなかった書券を発行します。賞品は的中書券と交換でお渡しいたします。

★複数同着の場合は、お客様から見て右位置の本が勝ち。(本の配置は当日まで非公開)
★どれも売り切れなかった場合は、終了30分前(=16:30)時点で最も減っている本が勝ち。
 だから多分終了30分前まで会場に居られる方じゃないと賞品を得られない感じがします。きをつけてください。
 当店の本はそんなにバカスカ売れたことがないからです。
 でもけっこうみなさん、遅くまで会場にいるでしょ?
 動向見つつ、終了間際に賭けると有利かも(店主がこんなこと言ってどうする…)
★どの本も一冊も売れなかったら。考えたくはないが、その場合も最も右側の本を勝ちとする。
★どの本も一冊も売れず、かつ誰もシールを貼ってくれなかったら。店主の泣きベソもしくは暴れるさまが見られます。


ではダービー出場作品のご紹介です。

【1】『浴室短歌2』 平田真紀 短歌写真集 700円
浴室短歌2_小.jpg

浴室短歌2中身02.jpg【新刊】
2014年に発行した『浴室短歌』の続編。
自宅浴室の壁に石けんクレヨン等で短歌を書いて撮影した短歌写真集です。
溶けて流れて読めない写真にも、それぞれキャプションで短歌が書いてあります。
よく聞かれるのですが、あらかじめ作っておいた短歌を書いてるのではなく、浴室で入浴中に作っています。ライブです。ライブ感をお楽しみください。
私のヌードとかは写ってないので18歳未満の方にも安心です。

【2】『服部鳥獣剥製店』 橘一洋 詩集 500円
TK_2015服部鳥獣剥製店.JPG

橘一洋マジックの真骨頂、ここに!
橘一洋はどこまでもドライな詩人である。彼は感情を吐露しない。彼の感情は理性の姿をかりて作中に姿を現す。
彼の描き出す現実世界は、以前から一貫して、ふんわりと彼を拒んでいる。世界と彼との間の埋まらない溝は、列車とホームの間のように、時に広く、時に見えないほど狭く、しかし塞がることはない。
そしてその溝は、ある種の者が、世界や現実に対して共通に抱くギャップの感覚でもある。
橘一洋のこれらの散文詩がいかに奇妙な情景を提示し、それがいかに見たこともないものであろうと、ある種の読者は、その奇妙さの度合いにおいて既視感を感じるだろう。
見たことも聞いたこともないが、知ってはいる、というような。
さあ皆さん!平田真紀一人書店でしか買えませんよ!(自慢!)

【3】『多重債務』 橘一洋 詩集 500円
多重債務_小.jpg

【新刊】
橘一洋、渾身の新詩集!
何かを言いながら何も言わない、ということはどこまで可能なのだろうか。また逆に、何も言うべきことがないのに何かを言い続けることは?
『多重債務』はそのことを考えさせる詩集である。作者がそのことに挑戦したものかどうかはわからないが、読者にはくっきりとそれが提起されているように思う。
詩集は何事もないところから始まり、何事も起こらず、何事もなく終わる。
しかし『多重債務』は退屈な詩集では全くない。さらさらと水が流れていくように自然に、読者は52編の詩を辿りたくなるし、辿り終えたらまた最初から辿りたくなる。魅せられたように。
平田真紀一人書店でしか買えません!(自慢自慢!)

皆様、今回も遊びましょう!

※今回、しりとりはありません


posted by ひらたまき at 11:34| Comment(0) | ツアー実施情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月24日

vol.29 甲州こみち市 レポート

甲州こみち市、大盛況裡に終了いたしました。
皆様ほんとうにありがとうございました。

昼と夜_小.jpg甲州こみち市は、記念すべき第1回開催。当一人書店にとっては、初めての夜市。
野外市の大敵である雨・強風・強烈な日光のいずれからも免れた、曇り時々晴れのすばらしい秋日にめぐまれ、夜も底冷えすることなく、とても快適に出店できました。
ブースの隣には街灯が立っているので夜でも真っ暗にはならない場所ですが、ごらんのようにLEDランタンやスタンドをともしました。

左側のベンチは、この場所に元々置かれているもので、「しりとりブック」コーナーとして使わせていただきました。
しりとりブックは、どこへ行ってもわりと皆様のご注目を集めるのですが、店主(私)の近くに置いてグイグイ「書いて書いて!」と迫るより、ちょっと目を離した時や、私がお手洗いとかで席を外している隙に書いて行かれる方が多い(笑)。

シールセルフ.jpgみんなしりとりはやりたいが、なんか短歌とか詩とか売ってるへんな奴にガッツリ見られながらじゃ書きにくいんだねそうなんだね、わかる!ということでいつもは懐からもったいつけて出している「しりとりバカ一代シール」も隣に置いて、しりとった人にセルフで持っていってもらうシステムに。これは大成功でした。
そして今回は、行列のできる焼き菓子店・日々さんがお隣だったために、開始前から日々さん目当ての行列が当店の前に長々とでき、いやでも当店が目に入るというすてきな状況に!人を集めないことにかけては定評のある(涙)当店に、ああなんて素敵な主催者様のご配慮か!「皆さん、並んでる間はお暇でしょうから、しりとりをしませんか〜!」とお声がけしたら、場もなごみ、何人もの方が書きに来て下さいました。子どもたちにも非常にウケて、たくさん書いて何枚もシールをゲットしていく子も。お母さんと一緒に書いてくれた、「人生初しりとり」の子も。
ベンチの半分くらいは何も置かずに空けておいたので、子どもたちは座って休憩もできたようでした。

また、向かって右側にはスタンプラリーのスタンプポイントが設置されたため、そこにも人が集まり、列が出来ることもありました。その列の方々にもすかさず営業。スタンプラリーのやり方など、戸惑っている方にはご説明したりしたので、自然にお客さんとのコミュニケーションの機会が増えて、これも本当にありがたかったです。しりとりだけでなく、本を手にとっていただくこともでき、中には全アイテムを立ち読みしていってくださった方もありました。

やっぱりこういうイベントって、場を確保して出店者募ってクジとかで場所決めて、ってだけじゃできないんだよね当然だけど、お客さんの気持ちも出店者の気持ちも考えて、人と物と気持ちが自然にいい感じに流れてイベント全体が盛り上がるように、全員が面白くなるように考えてくれた主催者さん、本当にすごいなと思いました。

おやつ_小.jpg本は少しだけ売れました!最初の一冊が売れた時に感じる、「あ、よかった、これで今日はゼロじゃない」という安心感。そして文学系でないイベントで、全く初めて出会うお客さんに気に入っていただき、買っていただく嬉しさ。そしてイベント会場で売っているおいしい物を食べながら、空の下で風に吹かれる気持ちよさ!これだから野外出店はやめられない!
昼のおやつはお隣・日々さんのマフィンとmame mura coffeeさんのコーヒー。夜のおやつは工房STANGLさんの甘くない焼き菓子とホットワイン!肌寒さもこれでへっちゃら。お酒飲んで営業はどうかとも思ったけど我慢できず。ああ夜市はいいな、というか夜はいいな!
お酒のんでいい気持ちになりつつ、通りかかるお客さんに「いかがですか」「しりとりしませんか」などと声をかけていると、なんていうかこう、若干夜鷹な気分に(笑)。

夜市風景_小.jpgメインの広場では何組ものミュージシャンやダンサーがずっとライブをしていて、ハンバーガーだのカレーだのクレープだの、おでんだの、ワインだビールだコーヒーだ、山梨のおいしいフルーツジュースだ、と思い思いのフードやドリンク片手に盛り上がるお客さんたち。子どもたちも工作のワークショップやヨーヨー釣りで楽しそう。アンティークのランプやカボチャランタンの点る日暮れの路地を散策しながら、手作り雑貨を買い求めたり、店主と話し込んだり、お友達と立ち話に興じたりする大人達。
私も全部のお店を見て回りたい、ビール片手にほろ酔いで、思う存分買い物したい、とうずうずしていました。お手洗いに行く時くらいしかブースを離れられず、あまり写真も撮れませんでしたが、ちょっとでも夜市の楽しさを感じていただけるでしょうか。

こみち市はきっとまた「第2回」が開催されることでしょう!そのときまでに、出店するか?!お客として遊びに行くか?!このどちらも魅力的すぎる二択の答えを出しておかなきゃ。
そして今回もまだ出ませんでしたよ、しりとりの「大トリ賞」!栄冠は誰の頭上に?!大した栄冠でもないけれど!

一人書店TOURは続きます!

posted by ひらたまき at 15:03| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする