2015年11月25日

vol.25 第21回文学フリマ東京 レポート

BF2015winter01.jpgおそらく今年最後の一人書店、「第21回文学フリマ東京」無事終了いたしました。今にも冷たい雨が降り出しそうな曇天のもと、ご来場くださった皆様、主催者の皆様、ありがとうございました。

5月の第20回文学フリマ東京では、過去最高の売上を記録しましたので、「最近停滞気味だと思ってたけど、いけるじゃん文学フリマ!」などと調子に乗った店主はたくさんのアイテムを持参。2013年に企画倒れに終わった歳末大売り出しをおこないましたが、フタをあけてみれば今回はサッパリ売れず!停滞気味だった頃に戻ってしまったかのような寒い結果に終わりました。いや、「戻ってしまった」などと思うのはよしましょう。時は戻りはしないのだから!なんか色々の原因とか要素とか因果とかでこうなったわけでしょう。いちいち気にしないことにします。

BF2015winter02.jpg今回の大売り出しブース。前回多くのお客様にお立ち寄りいただけた、こざっぱりとしたきれいなブースとは打って変わったカオスっぷり。アイテム数を増やしすぎて、お客様から口々に「何人でやってるサークルなんですか?」(※一人です…)と質問されるようになってしまった数年前の反省を、持ち前の忘却力ですっかり忘れ…たわけでもないんですが大売り出しだから多少、ド○キホーテみたいにごちゃごちゃしてたほうが楽しいかと思いまして。
でもやっぱり、半額処分と無料と福袋と、普通の新刊がいっしょに置いてあると、一目では把握しづらいブースになってしまいましたね。パッと見て全貌がわかるブースのほうが、やっぱりお客様としては、近寄りやすいみたいです。遠くから目を細めてじーっとごらんになって(文学ファン、なべて近眼)そのまま立ち去られる方がけっこうありました。加えて今回、店主は風邪で、マスク着用・気分どんより・動作緩慢でしたので、よけいに近寄りがたい雰囲気を醸し出してしまいました。

でも、よかったことももちろんありました。行かないほうがマシな旅などないのです。
旧刊半額処分はともかく、福袋のほうは、正直どうだろうと思っていたのですが(だってほぼ平田真紀の本しか入ってないですからね、それを福と自称してるわけですから)、お買い上げくださった方が何人かありました。しかもちゃんと吟味して、どれにしようか選んでくださいました、超嬉しい!当書店の遊びにおつきあいくださってありがとうございます。あなたがたにはこれから、いろんな福が盛大にドンドコ訪れるでしょう!

そして橘一洋さんの新刊詩集が売れたこと。橘さんの本は当一人書店でしか取り扱っていないもので、イベントによっては持って行かないこともあり、あまり宣伝もできていないのですが、詩の好きな方はちゃんと中身を読んで、そしてお買い上げくださいます。無名な作者の本を、無名なブースで。ありがたいことです。

いま、文学フリマには追い風が吹いて、というかちょっとしたブームにさえなりつつありますね。
すてきなことではありますが、それは、「有名かどうかや、流行かどうかは関係なく、ただ自分の気持ちにぴったりくる作品に出会いたい。読みたい」という読者と、「有名になるかどうかや、流行るかどうかは関係なく、自分がいいと思える作品を作って発表したい」という作者を、すごく地味に自由につなげることのできる場に、人気・流行という強風、時に暴風を吹き込ませることにもなるでしょう。
人気の出るもの、流行するものには、確かにそれだけの力があるのです。しかし、そういう力だけが、文学の力ではないはずです。文学は(あらゆる芸術は)つねに個人対個人の真剣勝負だからです。

当一人書店も、もうちょっと人気が出たり、流行ったりもしたいものですが、自由で地味なところでふんばってやっていきますよ!
あの黄色い本の在庫処分については、また何か面白い売り方を考えます。

posted by ひらたまき at 09:02| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

vol.24 第19回TOKYOポエケット レポート

レポート遅くなりました。第19回TOKYOポエケット、無事終了いたしました。
雨の中ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
主催者の皆様、参加者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

7月5日は一日じゅう雨。じめじめとして肌寒く、いかにも出かけたくない天候でした。そのためか、例年に比べて人出の少ないポエケットでした。

24TPK01.jpg今回のブースです。
私の新刊『庇』と既刊『外部天井』。橘一洋さんの『債務の整理』と『レモン小路』、以上が詩集。左側に見えるクラフト封筒の一群が、一昨年の「詩のお楽しみ袋」残部半額処分(50円!)。あとはそろそろラストスパートに入りつつある「さすらいのしりとりブック」(右奥)。

あんまり、というか全然詩人仲間もいず、人気もない当店は、人出が少ないぶんだけダイレクトにお客様が少なくなりまして、売上としては微々たるものでしたが、それでも「わ、この人が私の本買ってくれた!」という驚きやうれしさ、訪れてくれた人と詩や詩集について話のできるたのしさなどは、詩人のあつまるポエケットならでは。今年も楽しいひとときをすごしました。

私はこの10年ほどは短歌中心の活動をしていますが、今回は短歌の本を1冊も持って行きませんでした。何回かポエケットに参加して思うに、ポエケットではやっぱり短歌や俳句より詩のほうが人気あります。詩ばっかりの中に一つ二つ、短歌や俳句のブースがあるのも楽しいとは思いますが、私はせっかく詩も書いているし、じつは詩のほうが短歌より前からやっているし、いつも歌人の顔してるけど心おきなく詩人の顔ができるのも楽しいので今回そうしてみました。
動機としてはたいしたものじゃないつもりでしたが、平田真紀が短歌の本を全然持って行かないというのは、世間的にはどうでもいいこととは申せ、けっこうな冒険だったなと後から思っています。
歌人だからって、詩人をやめなきゃいけないわけじゃないんですものね。

24TPK02.jpgそれと、これは前からそうだったのかどうか、あまりチェックできてなくてあれなんですが、今回はブースが「見本誌コーナー」の真横だったのでよく見え、ポエケットの「見本誌コーナー」はガッツリ座り読みができるんだということを知りました!
どうですか!この真剣な座り読みっぷり!常時何人もの方が、座り読みや立ち読み、ザッピング、なぜかご自分好みに並べ替え、などをしてらっしゃいました。文学フリマくらい大規模なイベントだと、見本誌コーナーに椅子を置くのは無理でしょうが(人が多すぎるので通行を阻む椅子は危険)、コンパクトな開催のポエケットではこんなことができるんですね。じっくり本を吟味できますね。

それと、ポエケットでは毎回、朗読のライブがあるんですが、そのときもご来場の方には、そこらへんに余っている椅子を適当に出して、座っていただけます。いちいち比較してあれですが文学フリマでは、各ブースの椅子の数まで事前申告制で、あとから人が増えたから椅子を貸してくれって言ってもだめなんです(しょうがないことですが)。そういうフレキシブルさもポエケットのいいところ。あとは、今回新刊のおまけに美味しいものをおつけしましたが、そうしたことも一切禁止のイベントが多い中、ポエケットではあまりうるさいことを言わないでくれます。これも主催者の目が行き届くくらいの規模で行われているからこそでしょう。

しかし、いつも同じ事を書いている気もしますが、そういうコンパクトな、詩人のサロンのようなポエケットは、一般のお客さんが少なく、いまひとつ風通しがよくない感じがするのも事実です。ポエケットのいいところを上手に活かしながら、出店者はまだまだ面白いことが考えられるはず。本づくり、見せ方、売り方、すべてにおいて。
一人書店ももっと面白くしないといけません。サロンの居心地よさに甘えてばっかりではね。次回はまた何か面白い企画を考えたいと思います。

posted by ひらたまき at 21:43| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月19日

vol.23 鬼子母神通りみちくさ市 レポート

初参加のみちくさ市、快晴の下、無事終了いたしました!
ご来場の皆様、参加者の皆様、主催の皆様、ありがとうございました!

michikusa03.jpgこの写真だとあんまり人が通ってないみたいに見えますが(汗)、開始から終了まで、なかなかのにぎわいでした。
私の出店場所はバス通りからすぐのところで、一人なのであまりブースを離れられないためにこの写真もそのへんから撮ったんですが、この通りのずっとむこうまで「みちくさ市」の会場です。
「みちくさ市」を知ったのは去年の秋頃で、すぐに「おもしろそう!」と思いまして、今年の春の開催時に実際に遊びに来まして、やっぱりとても面白かったので今回申込をしました。人気のイベントで、先着順の申込は数時間ですぐにいっぱいになります。やっぱりね!

一人書店は、文学フリマやポエケットなどの文学系イベントを一応メインの出店先にしていますが、ほんとうはこういう、町のおもしろい人たちが町のなかでやっている、個性的な市が大好きです。大きな公園などでやっている普通のフリマにも、そのうち一人書店を出したいと思っていますが、そういう普通のフリマよりも「おもしろい人、いらっしゃい」みたいな市のほうが、やっぱりお客さんもおもしろい人が来るし、自作の短歌の本を売っているというのもドン引きされずに受け入れてもらえる感じがします。

michikusa02.jpgこちら今回のブース。こぢんまり!
古本は、多くのブースがシートを敷いて平置きにしていましたが、私は麻のラック(左側)に全部つっこんでおしまい。ディスプレイ不得手。でも私は知っている、本気で本を見に来る人は、こういう置き方でも、しゃがんで全部見ていくということを(自分がそうだ)。
思った通り、本気な人が何人も訪れてくださって、お料理本ばかりの私の古本を買って行ってくださいました。思った以上によく売れました!

そして短歌の本のほうは、今回売上ゼロを覚悟してたんですが(いつもその覚悟はしてる)、こちらも買って下さる方がありました、ヒャッホウ!すばらしいです「みちくさ市」!買ってはくださらないまでも、手にとったり、立ち読みしてくださる方もたくさんいらっしゃいました。感涙!
さらにびっくりしたことに、つい2週間ほど前の「文学フリマ東京」で私のブースを訪れ、しかも本をお買い上げくださり、しかも気に入ってくださった方にここで再会しました、2人も!しかもお2人とも出店者でいらっしゃいました。どびっくり。お互いにびっくり。でもうれしい出会い!おもしろいことの周辺をうろうろしていると、こういう楽しいことがあるんですね。

出店者もお客さんも常連さんが多いようで、みなさん一日中、和気あいあい。初参加の私にも親切に接してくださって、初夏の一日、たのしく過ごしました。また出店したいな!でも出店してるとほかのブースをほとんど見に行けないから、ただ遊びにも行きたいなと思いました。
posted by ひらたまき at 08:34| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする