2016年10月24日

vol.29 甲州こみち市 レポート

甲州こみち市、大盛況裡に終了いたしました。
皆様ほんとうにありがとうございました。

昼と夜_小.jpg甲州こみち市は、記念すべき第1回開催。当一人書店にとっては、初めての夜市。
野外市の大敵である雨・強風・強烈な日光のいずれからも免れた、曇り時々晴れのすばらしい秋日にめぐまれ、夜も底冷えすることなく、とても快適に出店できました。
ブースの隣には街灯が立っているので夜でも真っ暗にはならない場所ですが、ごらんのようにLEDランタンやスタンドをともしました。

左側のベンチは、この場所に元々置かれているもので、「しりとりブック」コーナーとして使わせていただきました。
しりとりブックは、どこへ行ってもわりと皆様のご注目を集めるのですが、店主(私)の近くに置いてグイグイ「書いて書いて!」と迫るより、ちょっと目を離した時や、私がお手洗いとかで席を外している隙に書いて行かれる方が多い(笑)。

シールセルフ.jpgみんなしりとりはやりたいが、なんか短歌とか詩とか売ってるへんな奴にガッツリ見られながらじゃ書きにくいんだねそうなんだね、わかる!ということでいつもは懐からもったいつけて出している「しりとりバカ一代シール」も隣に置いて、しりとった人にセルフで持っていってもらうシステムに。これは大成功でした。
そして今回は、行列のできる焼き菓子店・日々さんがお隣だったために、開始前から日々さん目当ての行列が当店の前に長々とでき、いやでも当店が目に入るというすてきな状況に!人を集めないことにかけては定評のある(涙)当店に、ああなんて素敵な主催者様のご配慮か!「皆さん、並んでる間はお暇でしょうから、しりとりをしませんか〜!」とお声がけしたら、場もなごみ、何人もの方が書きに来て下さいました。子どもたちにも非常にウケて、たくさん書いて何枚もシールをゲットしていく子も。お母さんと一緒に書いてくれた、「人生初しりとり」の子も。
ベンチの半分くらいは何も置かずに空けておいたので、子どもたちは座って休憩もできたようでした。

また、向かって右側にはスタンプラリーのスタンプポイントが設置されたため、そこにも人が集まり、列が出来ることもありました。その列の方々にもすかさず営業。スタンプラリーのやり方など、戸惑っている方にはご説明したりしたので、自然にお客さんとのコミュニケーションの機会が増えて、これも本当にありがたかったです。しりとりだけでなく、本を手にとっていただくこともでき、中には全アイテムを立ち読みしていってくださった方もありました。

やっぱりこういうイベントって、場を確保して出店者募ってクジとかで場所決めて、ってだけじゃできないんだよね当然だけど、お客さんの気持ちも出店者の気持ちも考えて、人と物と気持ちが自然にいい感じに流れてイベント全体が盛り上がるように、全員が面白くなるように考えてくれた主催者さん、本当にすごいなと思いました。

おやつ_小.jpg本は少しだけ売れました!最初の一冊が売れた時に感じる、「あ、よかった、これで今日はゼロじゃない」という安心感。そして文学系でないイベントで、全く初めて出会うお客さんに気に入っていただき、買っていただく嬉しさ。そしてイベント会場で売っているおいしい物を食べながら、空の下で風に吹かれる気持ちよさ!これだから野外出店はやめられない!
昼のおやつはお隣・日々さんのマフィンとmame mura coffeeさんのコーヒー。夜のおやつは工房STANGLさんの甘くない焼き菓子とホットワイン!肌寒さもこれでへっちゃら。お酒飲んで営業はどうかとも思ったけど我慢できず。ああ夜市はいいな、というか夜はいいな!
お酒のんでいい気持ちになりつつ、通りかかるお客さんに「いかがですか」「しりとりしませんか」などと声をかけていると、なんていうかこう、若干夜鷹な気分に(笑)。

夜市風景_小.jpgメインの広場では何組ものミュージシャンやダンサーがずっとライブをしていて、ハンバーガーだのカレーだのクレープだの、おでんだの、ワインだビールだコーヒーだ、山梨のおいしいフルーツジュースだ、と思い思いのフードやドリンク片手に盛り上がるお客さんたち。子どもたちも工作のワークショップやヨーヨー釣りで楽しそう。アンティークのランプやカボチャランタンの点る日暮れの路地を散策しながら、手作り雑貨を買い求めたり、店主と話し込んだり、お友達と立ち話に興じたりする大人達。
私も全部のお店を見て回りたい、ビール片手にほろ酔いで、思う存分買い物したい、とうずうずしていました。お手洗いに行く時くらいしかブースを離れられず、あまり写真も撮れませんでしたが、ちょっとでも夜市の楽しさを感じていただけるでしょうか。

こみち市はきっとまた「第2回」が開催されることでしょう!そのときまでに、出店するか?!お客として遊びに行くか?!このどちらも魅力的すぎる二択の答えを出しておかなきゃ。
そして今回もまだ出ませんでしたよ、しりとりの「大トリ賞」!栄冠は誰の頭上に?!大した栄冠でもないけれど!

一人書店TOURは続きます!

posted by ひらたまき at 15:03| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

vol.28 発泡屋台in「開発好明 中2病展」レポート

作品in作品in作品!

9月18日の発泡屋台in「開発好明 中2病展」、無事終了いたしました!
皆様本当にどうもありがとうございました。

happou03.jpg市原湖畔美術館は、ほんとに湖畔に建っている、すてきな美術館です。この高滝湖畔というのは非常に交通が不便です。わが家のある東京都と、高滝湖のある千葉県は隣どうしですが、わが家からここまで片道3時間以上かかります。もうちょっとかかるようだと、諦めて泊まりがけにするのですが、3時間強というのは諦めきれない絶妙ライン。今回、出店そのものよりも、行き帰りで消耗。だけど本当に、心の底から、行ってよかった、参加してよかった発泡屋台!

happou01.jpgどうですか!
このすてきな発泡屋台!!!

発泡屋台とはアーティスト開発好明さんの作品です。
ご覧の通り、電気製品等の梱包に使われた発泡スチロールを組み合わせて作ってあります。こういう発泡スチロールのパーツは、いろんな製品の「それ専用」のパーツですよね。他の物には形も大きさも合わない。だから梱包を解いたら用済みになって、他のことに使うことができませんよね。開発好明さんはこういう発泡スチロールのパーツを形のまま使って、いろんな作品を作られています。屋台よりもっと大きな「発泡苑」という茶室(!)もあります。

この写真には一人書店しか映っていませんが、この日は私も入れて5人の出店者が、5つの屋台を美術館のエントランスホールに出しました。(天気が良ければ芝生の広場に出せたのですが、時々小雨のぱらつく天候だったために、半屋内のエントランスでの出店でした。)一人書店以外の出店者はそれぞれ、新聞紙クラフト、手描きのTシャツや手ぬぐい、苔玉、ドローイングのお店を出していました。みなさん面白い方ばっかりでした。
朝、出店者は集合後、みんなで屋台を組み立てました。前面、背面、側面、天井のそれぞれのパーツのつなぎ目は、竹串を刺して繋いでいます。すごいですよ竹串。適当にぶっ刺すだけで見事に固定。解体も簡単。串も再利用可能。かっこいいぜ竹串。

happou02.jpgどうですか、このすてきな発(しつこいか)

この屋台の中に入って一人書店をやっていますと、「自分は今、作品となってここに展示されているんだな」という感覚がありました。それは不思議な初めての感覚でした。
発泡屋台は開発好明さんの作品ですが、平田真紀一人書店は平田真紀の作品です。そこに並べてある本ももちろん平田真紀の作品です。つまり作品in作品in作品です。入れ子です。ドグラ・マグラです(そうか…?)。すごくないですかコレ。

えっと、売上は、ゼロでした。えっへん←いばるな。
でもたくさんのお客さんが見ていってくれました。そして、「さすらいのしりとりブック」は子供にも大人にも大人気でした。記念品のシールが全部なくなってしまう繁盛ぶり。楽しいなあ、しりとり!
売上ゼロは久しぶりでしたが、こんなに楽しいゼロは初めてです。
美術展で、アーティストの作品の一部になるという得がたい経験だけでも宝物だし、開発好明さんともお喋りできたし、出店者のみなさんやお客さんとの交流を、発泡スチロールの穴から穴へ吹き抜ける風を感じながら楽しんだ、湖畔の一日。
「中2病展」はお笑いとかシャレとかノリとか、そんな軽い物腰で実は「お前、どうなんだよ。お前はお前を生きる覚悟あんのか?」っていうようなヘビーな球を投げてくる、見応えたっぷりな、面白い美術展だったのですが、ここに一人書店がほんのちょっとでも絡めたことはとても大きなことでした。
面白い、っていうのは命がけなのです。この一日は一人書店店主に、そのことをガツンと思い出させてくれました。

やりますよ、これからも!!!!

「発泡屋台のひみつ」という動画を3本撮ったのですが、ファイルサイズが大きすぎてここにアップできませんでした。動画のダウンサイジングの方法も、別規格への変換方法も何も知らない昭和生まれの店主です。どうにかできた暁にはあらためてアップします。

posted by ひらたまき at 00:08| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

vol.27 TOKYOポエケット レポート

一人書店も、あんがい一人じゃない

第20回TOKYOポエケット、無事終了いたしました。
ご来場くださった皆様、出店者の皆様、主催者の皆様ありがとうございました。

今回、写真を撮るのを完全に忘れていたため、画像を1枚もアップできないという当サイト始まって以来のお粗末な事態に。面目次第もございません。最近どうも色々抜けてまして、私生活でも。だけど写真撮るの忘れるくらいで済んでよかったです、財布忘れるとか出品する本を家に忘れるとかポエケットに行くの忘れるとかじゃなくてよかったです。オリジナルTシャツまで展示した豪華なブースや、春からの激ヤセで調子に乗った若づくりコスチュームなどをお目にかけられず残念ですが。

梅雨の晴れ間となった今回は来場者も去年より多く、2種の新刊だけでなく既刊本もちらほらと売上が。ポエケットはやはり本気なお客様が多いので、ブースに置いてある本を全部一通り立ち読みしてくださる方が何人もいらっしゃって嬉しかったです。
しりとりも進みました!回文作家の方が回文でしりとってくださったり、ポエケットならではの濃い内容のしりとり!でもまだ最後のページまではいきませんでしたので、「大トリ賞」は次回以降の一人書店に持ち越しです。

半分私事ですが、今回は旧い友人が2人、遠方から訪れてくれて、どちらの友人もポエケットに来てくれるとは全く予想していなかったので、顔を見てもすぐには誰だか分からないという大変失礼なことになってしまったのですが(そういうことってありますよね?ね?!)、ものっっっすごく嬉しくて、ああ、長く続けてきてよかったなあと思いました。それと今回初めてポエケットの打ち上げに出席させていただき、初めて出会った方や、今までポエケットでお顔だけは知っていたような方たちと、お酒とお喋りの楽しいひとときを過ごしました。作品を作ることと発表すること、そのことだけを研ぎ澄ましていけばいいんじゃウラァ、とか思って今までやってきちゃった感じなのですが、作品を作ったり発表したりしている間に、私のごとき一人書店のまわりにも、たくさんの方たちがいてくださり、いろんな結び目が、気がつかない所にもできていたりするんだな、やっぱり、長くやってきてよかったなと思いました。

まだまだやりますよ!

posted by ひらたまき at 21:51| Comment(2) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする