2013年04月15日

vol.12 第16回文学フリマin大阪 レポート

文学フリマ、大阪でも大盛況!
BFOsaka02.jpg無事に行って帰ってまいりました、大阪!
前日早朝には淡路で地震があって、大阪でもJRが全部止まってしまったりしましたが、無事に開催されてよかったです。
東京よりは若干小規模、ワンフロアでの開催でしたが、ごらんのような賑わい。11:00の開始から16:00の終了まで、お客さんの流れは途切れることがありませんでした。



BFOsaka01.jpgこちらが今回の一人書店ブース。去年の文学フリマでは、近づいて手にとってくれる人があまりにも少なくて、悲しかったので、今回はとにかく机上をすっきりさせることにしました。値段POPも全部やめました。値段表示はあったほうがいい面もありますが、あったってどうせ近寄ってくれないじゃんという気持ちもあり、それなら手にとってくれた人にだけ値段がわかればそれでいいと思ったのです(本には表示してありますので)。

それと、この写真ではまだ後ろのほうにありますが、開始前に思いつき、「一人書店TOURの軌跡」という写真入りのチラシを、広げた状態でブースの最前に置くようにしました。いつもは近寄ってくれた方にだけ手渡していたものですが、広げて置いてみると、このチラシに目を留めてくださる方が多く、一人書店の活動を面白がってくださる方が多くありました。嬉しかったです。本、本と本をアピールすることばかり、今までは考えてきましたが、こういうアピールももっとあっていいのかも、と今回は思いました。一人書店自体が面白いですからねえ←自分ぼめ。

全体としては、やはり「活気はあるのに本は売れない」という感じではありましたが、それでも関西のお客さんにたくさん出会えて、お喋りできたことだけでも収穫でしたし、刺激をたくさん受けました。関西の方って、やっぱり会話がお上手ですね!それに面白い!つられて私まで会話上手になったような錯覚におちいりました!
はじめて文学フリマに来たというお客さん、初めて出店したという出店者のかた、そういう方たちは文学フリマという場を新鮮にとらえて、自由に会場を泳いでいらっしゃるようにみえた。私は何度も出店していて、昔より薄いイベントになっただとか、文学のにおいが薄れただとか、ブツクサ言ってばかりいたけれど、新鮮さを失ったのは私のほうかもしれない。

それに売れない売れないと私はボヤくが、ばんばん売れてるブースもあるわけで、売れないことを「場」のせいにしたり、そうでなければ「私の作品に魅力がないのか」と作品のせいにしたり(作品かわいそう)、そういうことだけではなくもっと多角的な考え方ができるはずだ、一人書店という活動がだんだん形になってきているからこそ、一人書店が文学フリマに出店するありかたも、もっと自由にとらえ直せるはずだと思いました。

こういう考えは、大阪文学フリマに来なければ、出てこなかった発想かもしれない。去年の文学フリマのあとは、「もう文学フリマに出るの、やめよっかな」とも思っていたくらいなのですが、やめなくて、大阪まで来て本当によかったです。

私は無名の歌人です。歌壇でも、ネットでも、文学フリマ周辺でも、ようするに世界のどこでも無名です。その私の本を手にとり、作品を吟味し、お金を払い、自分のものにしてくださったお客様、本当にありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。そしていつかまたどこかでお会いできましたら。
大阪文学フリマで出会った全ての方に、感謝いたします。
posted by ひらたまき at 19:36| Comment(0) | ツアーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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