9月18日の発泡屋台in「開発好明 中2病展」、無事終了いたしました!
皆様本当にどうもありがとうございました。


このすてきな発泡屋台!!!
発泡屋台とはアーティスト開発好明さんの作品です。
ご覧の通り、電気製品等の梱包に使われた発泡スチロールを組み合わせて作ってあります。こういう発泡スチロールのパーツは、いろんな製品の「それ専用」のパーツですよね。他の物には形も大きさも合わない。だから梱包を解いたら用済みになって、他のことに使うことができませんよね。開発好明さんはこういう発泡スチロールのパーツを形のまま使って、いろんな作品を作られています。屋台よりもっと大きな「発泡苑」という茶室(!)もあります。
この写真には一人書店しか映っていませんが、この日は私も入れて5人の出店者が、5つの屋台を美術館のエントランスホールに出しました。(天気が良ければ芝生の広場に出せたのですが、時々小雨のぱらつく天候だったために、半屋内のエントランスでの出店でした。)一人書店以外の出店者はそれぞれ、新聞紙クラフト、手描きのTシャツや手ぬぐい、苔玉、ドローイングのお店を出していました。みなさん面白い方ばっかりでした。
朝、出店者は集合後、みんなで屋台を組み立てました。前面、背面、側面、天井のそれぞれのパーツのつなぎ目は、竹串を刺して繋いでいます。すごいですよ竹串。適当にぶっ刺すだけで見事に固定。解体も簡単。串も再利用可能。かっこいいぜ竹串。

この屋台の中に入って一人書店をやっていますと、「自分は今、作品となってここに展示されているんだな」という感覚がありました。それは不思議な初めての感覚でした。
発泡屋台は開発好明さんの作品ですが、平田真紀一人書店は平田真紀の作品です。そこに並べてある本ももちろん平田真紀の作品です。つまり作品in作品in作品です。入れ子です。ドグラ・マグラです(そうか…?)。すごくないですかコレ。
えっと、売上は、ゼロでした。えっへん←いばるな。
でもたくさんのお客さんが見ていってくれました。そして、「さすらいのしりとりブック」は子供にも大人にも大人気でした。記念品のシールが全部なくなってしまう繁盛ぶり。楽しいなあ、しりとり!
売上ゼロは久しぶりでしたが、こんなに楽しいゼロは初めてです。
美術展で、アーティストの作品の一部になるという得がたい経験だけでも宝物だし、開発好明さんともお喋りできたし、出店者のみなさんやお客さんとの交流を、発泡スチロールの穴から穴へ吹き抜ける風を感じながら楽しんだ、湖畔の一日。
「中2病展」はお笑いとかシャレとかノリとか、そんな軽い物腰で実は「お前、どうなんだよ。お前はお前を生きる覚悟あんのか?」っていうようなヘビーな球を投げてくる、見応えたっぷりな、面白い美術展だったのですが、ここに一人書店がほんのちょっとでも絡めたことはとても大きなことでした。
面白い、っていうのは命がけなのです。この一日は一人書店店主に、そのことをガツンと思い出させてくれました。
やりますよ、これからも!!!!
「発泡屋台のひみつ」という動画を3本撮ったのですが、ファイルサイズが大きすぎてここにアップできませんでした。動画のダウンサイジングの方法も、別規格への変換方法も何も知らない昭和生まれの店主です。どうにかできた暁にはあらためてアップします。